K-POPオーディション番組「BOYS PLANET(ボイプラ)」で大ブームを巻き起こした「ギャルベン」。
ファンの間で飛び交うこの言葉、気になりますよね?
今回は、ギャルベンの意味から韓国語のルーツ、そしてボイプラでの具体的な活躍までをわかりやすく整理します。
実はボイプラだけでなく、他のK-POP番組でも登場してきた用語なんです。
ギャルベンとは?意味をわかりやすく解説
まずはギャルベンの意味について確認しておきましょう。
単なる略語ではなく、K-POPファン文化を象徴する重要な要素です。
まずは読者の方が最も気になっている『ギャルベンとは何か』を明確にします。
ギャルベンの基本的な意味
ギャルベンとは、韓国語の「갤러리 이벤트」(Gallery Event)の略で、オンラインコミュニティ内の投票イベントを指します。
※韓国コミュニティでは『갤러리 이벤트』の略称として『갤벤』も使われます。
主に「DCinside」という韓国の掲示板サイトの専用ギャラリー(通称「갤」)で、ファンが集まって特定のアイドルや練習生を応援する仕組みです。
簡単に言うと、ファンが投票アプリで票を投じ、そのスクリーンショットを投稿すると抽選で景品が当たるというもの。
景品の魅力で投票を促進し、短期間で数万票を集めることもあります。
ボイプラでは、このイベントが練習生の順位をガラッと変える強力な武器になりました。
ファンの間で使われる文脈
ボイプラのファンコミュニティでは、「〇〇のギャルベン開催!」のように、特定の練習生のイベントを指して使われます。
例えば、無印(2023年放送)ではファイナル直前に大規模なギャルベンが連発し、ファンが「総公(総力戦)」と呼んで熱狂的に参加しました。
日本のファンもX(旧Twitter)で「ギャルベン参加しよう!」と呼びかけ、グローバルに広がりました。
その結果、韓国票が爆増し、デビュー争いが白熱したのです。
ギャルベンと韓国語の関係
次に、ギャルベンという言葉の韓国語としての由来と、日本での広がりについて見ていきましょう。
韓国語での由来や表記
韓国語で「갤러리 이벤트」は、「갤러리」(Gallery、掲示板の部屋)と「이벤트」(Event、イベント)を組み合わせた造語です。
韓国ネット文化の定番で、2010年代からK-POPファン界隈で使われてきました。
ボイプラ無印では「보플갤」(ボイプラギャラリー)で頻出。
発音は「ギャルベン」で、日本語圏でもそのまま定着しました。
匿名掲示板ならではの熱い議論や投票報告が飛び交うのも特徴です。
日本のファンコミュニティでの広がり方
日本ではボイプラ放送(2023年)をきっかけに一気に広まりました。
Xやインスタで「ギャルベン景品リスト」などの投稿が増え、韓国ファンと連携する流れも。
無印のファイナル期には、日本ファンが韓国票のギャルベンを支援しつつ、グローバル票を増やす役割を果たしました。
今やボイプラ2(2025年)でも「日本のギャルベン分担しよう!」という声が上がっており、国境を超えたファン用語として定着しています。
ボイプラ以外でも使われるギャルベン
ここで強調しておきたいのは、ギャルベンはボイプラだけの用語ではないという点です。
韓国ファン文化の中で長年使われてきたもので、過去のオーディション番組でも大きな影響を与えてきました。
以下に代表的な例を整理しました。
| 番組 | 年 | 代表的な練習生/事例 | ギャルベンの影響 |
|---|---|---|---|
| PRODUCE 101 | 2017 | カン・ダニエル | ギャルベンで韓国票爆増 → 最終1位でデビュー |
| I-LAND | 2020 | ヒスン | 1日2〜3万票を集め、順位を押し上げた事例 |
| Girls Planet 999 | 2021 | Kep1erメンバー | 複数の練習生を上位へ導き、デビューに寄与 |
| ボイプラ無印 | 2023 | ジャン・ハオ | 3.5日で11万票 → 韓国票1位、デビュー確定 |
| ボイプラ2 | 2025 | ホー・シンロン など | 韓国票+グローバル票を動かす重要イベントに |
このように、ギャルベンはMnet系の番組を中心に幅広く活用されてきた文化であり、ボイプラをきっかけにグローバルにも広がったと言えます。
ボイプラでギャルベンが話題になった理由
では、なぜボイプラでここまでギャルベンが注目されたのでしょうか。その背景を整理します。
投票イベントとのつながり
ボイプラの投票はMnet Plusアプリを通じて行われ、韓国票50%+グローバル票50%という仕組みです。
ここでギャルベンが大きな力を発揮します。
例えば無印では、ジャン・ハオ(Zhang Hao)のギャルベンが有名です。
ファイナル直前、わずか3.5日で約11万票を集め、中間順位5位から最終1位へジャンプアップ。
見事デビューを勝ち取りました。
なお、過去には『自動車(中古ベンツ)が当たる』といった高額景品の話題もSNSで拡散されました。
数百万ウォン規模の企画が、ファンの参加を爆発的に増やしたのです。
ファン主導の応援文化との関係
ボイプラはファン投票がすべての番組。
ギャルベンはその象徴で、無印ではデビュー組9人全員がギャルベンの支援を受けていました。
ハン・ビン(Sung Hanbin)の例では、1日で3万票超えを達成し、韓国票2位でデビュー。
ボイプラ2でも、ホー・シンロンのギャルベンが注目され、一部コミュニティ投稿では『1日で数万票規模』との言及が見られます(公式集計は未公開のため不確定です)
こうしたファン主導の「総公」文化が、番組のグローバル化を後押ししているのです。
ボイプラ2のギャルベン最新動向(2025年版)
2025年9月のファイナル前後、『BOYS PLANET 2(ボイプラ2)』では再びギャルベン文化が活発化しました。
Xでは#ギャルベンや#総公などがトレンド入りし、短期間で数万票が動くイベントが続きました。
以下は2025年9月1日〜10月8日の公開投稿をもとにしたギャルベン投稿数ランキングTOP10です(リポスト・引用含む、当サイト集計)。
| 順位 | 練習生名 | 景品内容・金額 | X上の反応(要約) |
|---|---|---|---|
| 1 | キム・ゴヌ | NAVER Pay 1万ウォン×2,000名/5千ウォン×8,000名(合計1万名・先着) | 投稿約1,200件。韓国票爆増と順位急上昇、即完売の不公平論で賛否。 |
| 2 | ジュンミン | Kakao Pay 5千ウォン×10,000名(先着) | 投稿約850件。巻き返しへの称賛、編集少の不満と再評価ポストが増加。 |
| 3 | ユメキ | ペミン1万ウォン×5,555名(重複応募可・先着) | 投稿約700件。海外票の伸びに注目、5,555の縁起数も話題。 |
| 4 | イ・リオ | ペミン1万ウォン×5,000名(先着) | 投稿約550件。絆エピ拡散で再評価ムード。 |
| 5 | イ・サンウォン | ペミン1万ウォン×5,000名(仮予定・先着) | 投稿約450件。香水コラボのバズと票操作疑惑の議論が混在。 |
| 6 | アン・シン | NAVER/Kakao Pay 1万ウォン×5,000名(先着) | 投稿約400件。夜間開始の導線を評価、編集意図への不満も。 |
| 7 | キム・ジュンソ | ペミン1万ウォン×4,000名+NAVER 5千ウォン×1,000名(先着) | 投稿約350件。マンネ人気と混合景品で裾野広げ。 |
| 8 | ドンギュ | AirPods Pro 2×10名/現金5万ウォン×100名/チキン×222名ほか(先着) | 投稿約300件。豪華景品で高エンゲージ、少数当選の不公平論も。 |
| 9 | チョン・イジョン | チキン×398名+ペミン1万ウォン×1,000名(先着) | 投稿約250件。逆転ドラマ性と編集ミス疑惑が話題。 |
| 10 | ホー・シンロン | MEGA COFFEEギフト券(推定数百〜1,000ウォン/約100名規模・当日告知) | 投稿約15件。小規模でコア向け、「もう少し景品強化を」の声。 |
注記:本ランキングはX上の公開投稿をもとに当サイトが集計した参考値です。企業・公式の確定値ではありません。同一内容の重複投稿や削除・非公開化により実数と乖離する場合があります。
ボイプラ2で見えたギャルベン文化の変化
以前のボイプラ(無印)では高額景品や限定グッズが中心でしたが、ボイプラ2ではデジタルギフト券型(NAVER Pay・ペミン・Kakao Pay)が主流となりました。
SNS拡散を狙った「短時間限定・先着イベント」も増え、より戦略的な仕組みになっています。
また、海外ファンの参加が容易になり、「日本・韓国・東南アジア」で分担開催される国別ギャルベンも登場。ファンダムの国際連携が進んでいます。
ギャルベンに関する注意点
熱い応援の象徴であるギャルベンですが、一方で問題点や賛否も指摘されています。
賛否両論がある理由
ギャルベンは短期間で数万票を動かせる強力な仕組みですが、その一方で韓国票全体を膨張させてしまうため、1票あたりの価値が下がるという懸念があります。
実際、韓国の掲示板では「ギャルベンのせいで韓国票がゴミになった」という投稿が話題になりました。
- 無印の例: ジャン・ハオのギャルベンは3.5日で約11万票を獲得。中間時点で韓国総投票数の12.6%にあたり、順位を大きく押し上げました。
- 今回の議論: ある練習生のギャルベンが1日3万票を集めたとされ、仮に3.5日続けば11万票規模。これは一般投票者数を上回るペースで、海外票の比重が相対的に高まる結果につながるのでは、と指摘されています。
このように韓国票に頼りすぎる練習生は不利になりやすく、最終的にはグローバル票をどれだけ集められるかが重要という議論が広がっています。
ギャルベンと景品文化
ギャルベンは単なる投票促進ではなく、景品の豪華さも話題になります。
寄付金を集めて開催されるため、資金力のあるファンベースほど有利です。
過去にはダイヤモンド、現金10万円、海外旅行、商品券など、驚くほど多様で高額な景品が登場しました。
ボイプラ無印の時も「中古ベンツ」が当たるギャルベンが大きな話題になりました。
こうした背景から「高額課金者がいる練習生が圧倒的に有利になり、番組の面白さを損ねるのでは」という批判もあります。
一方で、豪華なギャルベンはファンの結束力を高めたり、SNSでの話題性を生み出すきっかけにもなっており、賛否両論があるのが特徴です。
健全な応援のために意識したいこと
ギャルベンは番組の順位を動かす大きな要素ですが、アンチ行為や過度な競争は避けるべきです。
ファン同士で争うのではなく、推しを前向きに支えることが大切です。
特に最近の番組ではグローバル票の比重が高くなっているため、韓国票だけでなく海外票も意識した応援が鍵になっています。
健全に推しを応援すれば、ギャルベンはポジティブな文化として活かすことができるでしょう。
まとめ:ギャルベンはファンの“経済的応援文化”へ
ギャルペンは、ボイプラ無印からボイプラ2にかけてデジタル化・国際化が進みました。
景品規模や開催数は変わっても、ファンの「推しを救うために動く力」は健在です。
今後のオーディション番組でも、ギャルペンは単なる投票イベントではなく、ファンダムの結束を可視化する応援文化として定着していくでしょう。
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